Lily - Light On Me (3) 楽典とか分析とか


前回、レクイエム的なイメージという話がありましたが、
2〜3拍目の弦楽器で全体的な調子を整えているのは、
おそらくモーツァルトの「ラクリモサ」が頭の中にあったんじゃないかと。

けど落ち込んでるときにあの短調のメロディを聴くと割と本気で死にたくなるので、
少しでも前向きな気分になれるように、長調のポップス的な和声進行を
取り入れたんだと思います。

序奏と提示部は渡辺の一番好きな変イ長調。
クラシックの有名どころではベートーヴェンの悲愴ソナタ第2楽章、
近年の曲では阪神タイガース応援歌「六甲おろし」
森山直太朗さんの「さくら(独唱)」などに使われている調で、
儚くも優しく芯の強い、といったイメージを勝手に持ってます。

展開部の前で短3度下のヘ長調に移調。
展開部では繰り返しごとに長2度ずつ上に移調して、
最終的に、再現部では最初よりも短2度高いイ長調になることで、
悲しみをひとつひとつ乗り越えた後に少しだけ前向きになれる、
そんな気持ちを込めた、かどうかは定かではありません。

ぶっちゃけこんなもっともらしい説明も全部後付けです。
渡辺は理論よりも即興演奏の中で曲を作っていくタイプでして、
上の構成も、切実な気持ちで演奏している中で
自然にできあがっていったものです。

今までこれほど移調を多用する曲は作ったことなかったんですが、
それがごく自然に、というか、ほとんど必然的にできてしまったことに
少し驚いています。

やっぱり、精神的にまいっていて、いろいろ溜まってたんだろうなあ。。

テーマ : VOCALOID
ジャンル : 音楽

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渡辺いと

Author:渡辺いと
(本名:渡辺峻)
1983年東京生まれ
【好きな音楽】
・クラシックピアノ
・アングラヒップホップ
・演歌
【好きな球団】
・阪神タイガース
【好きな汎用人型決戦兵器】
・エヴァンゲリオン弐号機

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