歌詞/ダウンロード:Lily - 君の無限

Lily - 君の無限 -visage-


曲の題材について少し触れておきます。

『君の無限』っていうタイトルと「君の無限が問いただす僕のtotalité」などの詞の断片は、今から10年ほど前、渡辺が学生だったころに書きためて、いつか曲にしてやろうとずっと温めていたものです。

虹と欄干(pt1)以降、全体と無限をテーマに曲を作ってきましたが、その原点がこの曲の詞です。

当時、卒論を書くために100回くらい読み返したエマニュエル・レヴィナスの『全体性と無限』と『存在の彼方へ』という本の内容が元ネタになっています。詞のなかでところどころ出てくるフランス語も、原典を意識しています。

それはもうバリバリの哲学書なのですが、当時の (というか今も)渡辺の脳は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読みながら「ああーアリョーシャ超萌えるわ」とか「イワンのCVは緑川光さんだよなあ」とか考える文オタ腐女子脳だったので、哲学書といえどもアレです、ロマンチックに脳内変換されて完全に別物になってインプットされた模様です。

『君の無限』って、割と誰でも思いつきそうな安易なタイトルだと思うんですが、ぐーぐる先生に問い合わせても、いままでほとんど誰も使わなかったみたい不思議。

それにしても、10年も経つと自分のなかで「君」という言葉から連想するイメージが変わっていて、それによって詞全体の意味もまるで変わってしまったというのが、感慨深いというか、なんというか、ああ歳取ったなあ、やだなあ。

まあ、聴く人によっていろんな解釈ができるんじゃないかと思います。

ともあれ、長い年月を経て出来上がった曲が、こうして最高のイラストと一緒に公開できたのは本当に感無量ですね。

渡辺にとってとても大切な曲なので、聴いていただけたら嬉しいです。

Lily - 君の無限 -il y a-


Lilyさん6周年おめでとう!ちなみに、6周年というのはV2の話で、Anim.o.v.eは7周年、V3は来年4月で5周年だそうです。(Lily豆知識)

ここ最近、曲の紹介サボってたんですが、今回は山川さんとのコラボとかテンション上がりまくってるので、上がってる間に今回の経緯を書いておこうと思います。

「君の無限」の製作は、昨年10月に公開した「虹と欄干Part3」とほぼ同時並行で進めていました。Part3がかなり鬱っぽい曲なので、その次はちょっと前向きな曲にしたいなあ、と。

んで、いままで割とアコースティックなアレンジ一辺倒でやってきたので、Logic(DAW)のバージョンアップで新しいシンセとアルペジエーターが実装されたのを機に、ハウス系のアレンジやってみようかなーと挑戦してたんですが、、、

これがまた悪戦苦闘。いろいろ慣れない調整が多くて、試行錯誤しても全然思い通りのグルーヴにならなくて、もうどうしようかと。

結局、ハウス系のアレンジは挫折し、シーズン終了した阪神ファンよろしく、

「来年に切り替えていく」
「いつものバラードに切り替えていく」

と方針転換して、visageバージョンの元になったしょぼいデモ版が出来たのが、虹と欄干Part3を公開した直後。

ちょうどその頃、twitterで山川さんに虎ガールリリィちゃんのアイコンを描いて頂く機会があって、そのとき

「いとさんの曲好きで動画用に絵描けやコラって言われても全然描くって思ってるくらいなのでアイコンくらい新しく描きますですよ!?」

ってリプをくださったんですね。

まあ、社交辞令だろうなあ、と。
まあ、実際お願いしたらご迷惑だろうなあ、と。

よし、ぶっこんでみるか

何をぶっこむのかよくわかりませんが。

ということで、そのころ先方もとうらぶ48作業でお忙しいのを重々承知だったのですが、歌詞とデモ音源を添えて、イラスト描いていただけませんかとお願いしたところ、なんと快く引き受けてくださいまして。

本当にありがとうございました。

歌詞のコンセプトについてはまあいろいろネタがあるんですが、山川さんには夜や星といった最低限のキーワードをお伝えして、あとは曲を聴いて感じたままに描いて頂くようお願いしました。

で、出来上がった超素敵なイラストが2枚も。

...........

2枚!?

ハウス系のアレンジ挫折したこととか何もお伝えしてないのに!?

「気づいたら増えてました。」
「どちらか選ぶことになるんでしょうか?」
「どっちかボツになっても両方仕上げるので、使うなら両方お渡しします笑」

いやいや.....

いやいやいやいやちょっとマテオ

どっちかボツにって、そんなことできるわけないじゃないですか。
この2枚どっちかボツにするとか人類の文化への冒涜だわ。

これで渡辺も腹くくりました。
ハウスアレンジができないとか、しょぼいミックスしかできないとか、そんな言い訳言ってられないじゃん?

やるしかねえ!(誰

ということで一念発起、デモ版はvisageバージョンとしてミックスを全面的に見直し、当初挫折したハウスアレンジをilyaバージョンとして仕上げるに至ったわけです。

もうね、2枚ともクオリティがすごすぎて、半端な完成度じゃ絶対に公開できない、と何度もミックスをやり直して、完成までに思いの外時間がかかってしまいました。

その間、何も言わずに見守ってくださった山川さん。激感謝です。

その甲斐あって、詞や曲そのものの出来はともかく、ミックスとしてはいままでで最高のものが出来たと感じています。

そういうわけで、山川さんとのコラボが実現しなかったら、このilyaバージョンが生まれることはなかったし、visageバージョンも割としょぼい感じで終わっていたかもしれないのでした。

コラボっていいですね。相手のかたに迷惑かけられないっていう、いい意味での緊張感が生まれるし、相手のかたの発想からまったく新しいものが生まれたりするんですね。

今回は渡辺にとって本当にいい勉強になりました。

テーマ : VOCALOID
ジャンル : 音楽

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プロフィール

渡辺いと

Author:渡辺いと
(本名:渡辺峻)
1983年東京生まれ
【好きな音楽】
・クラシックピアノ
・アングラヒップホップ
・演歌
【好きな球団】
・阪神タイガース
【好きな汎用人型決戦兵器】
・エヴァンゲリオン弐号機

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